札幌市のパーソナルトレーニングジム スタイルメソッドの古本 直也(フルモト ナオヤ)です。

筋トレをする際は、扱う重さ・こなす回数やセット数・週当たりの頻度・総負荷量・セット間の休憩時間・動作速度…など、様々な項目に気を配る必要があります。

それらの項目を疎かにしてしまうと、安全性が下がり怪我のリスクが高まってしまうほか、トレーニング効果をまともに得ることができない可能性もあるからです。

しかし、先述した通り、項目には様々なものがあるため、特に初心者のうちは、全てに気を配るのは難しいときもあるでしょう。

ただ「何よりも気をつけて欲しい!何よりも重要視して欲しい!」と思う項目があります。

それが「フォーム」です。

何よりもフォームを重要視した方が良い理由

まず、筋トレで目に見えた結果を出したいのであれば、①「安全かつ効果的なトレーニング」を、②「継続する」必要があります。

見方を変えるならば、①②の要素のうち、どちらか片方でも欠けたら、目に見えた結果を出すことは不可能だということです。

いくら安全かつ効果的なトレーニングであったとしても、数回行ったくらいでは身体は変化しません。

もちろん、ミクロなレベルでは変化しているでしょうが、目に見えるほどではありません。

これは、筋トレに限らず、どんなジャンルにも当てはまることだとは思うのですが、1回の成長は微々たるものです。

ほんのちょっとです。

しかし、ほんのちょっとであったとしても、繰り返し積み重ねる=継続することにより、やがては大きなものになります。

また、安全かつ効果的なトレーニングでなければ、そもそも継続することはできません。

大きな怪我をしては筋トレどころの話ではなくなりますし、変化を実感できずモチベーションがガクンと下がる可能性も考えられます。

このような理由から、筋トレで目に見えた結果を出したいのであれば、第一に安全かつ効果的なトレーニングを行い、それをできるだけ長期間継続する必要があるわけです。

では、どうすれば安全かつ効果的なトレーニングを行うことができるのかというと、ここで登場するのがフォームになります。

まず、フォームの乱れは、安全性の低下に繋がります。

例えばスクワットでは、一般的に腰を丸めることがNGとされていますが、これは腰を丸めることで、腰椎椎間板への圧縮力が高まるためです(1)。

圧縮力の高まりは、椎間板ヘルニアをはじめとした腰の傷害に関係していると言われていますので、腰が丸まるようなフォームは、何か特別な理由がない限り避けた方が無難でしょう。

また、フォームの乱れは、効果の減少にも繋がるとされています。

例えば、ベンチプレスでは主に胸(大胸筋)を鍛えることができますが、バーベルを下ろしたとき肩甲骨が寄っていないと、解剖学上大胸筋がストレッチされず、肩の三角筋前部ばかりがストレッチされ、胸への刺激は少なくなります。

つまり、フォームの乱れは、安全性を低下させるだけでなく、効果を減少させる危険性を孕んでいるのです。

しかし、逆に適切なフォームで動作を行えば、安全性を上昇させ、さらには効果を増大させるとも判断することができます。

適切なフォームを習得すれば、安全かつ効果的なトレーニングを行うことができるわけです。

このような理由から、筋トレをする際は「何よりもフォームを重要視して欲しい!」と冒頭でお伝えしたわけです。

最後に

筋トレで目に見えた結果を出したいのであれば、フォーム以外にも、扱う重さ・こなす回数やセット数・週当たりの頻度・総負荷量・セット間の休憩時間・動作速度…など、様々な項目に気をつける必要はあります。

しかし、フォームが疎かになってしまうと、筋トレに最大の悪影響が及ぶことは紛れもない事実です。

「素晴らしくフォームが綺麗なトレーニー」を目指していただければと思います。

 

<参考文献>

(1)New in vivo measurements of pressures in the intervertebral disc in daily life